防災週間を機に、備蓄食料品の見直しを

大規模災害に備え、家庭で1週間分の備蓄が求められている

8月30日から9月5日は防災週間です。最近日本列島では火山活動の活発化が目立ち、相変わらず地震も頻繁に起こっています。近い将来は首都直下地震や南海トラフト地震などの巨大地震の発生が予測されています。

従来、災害に備えた家庭での備蓄は3日分が目安とされてきました。しかし、巨大地震などの大規模な災害が起こった場合に備え、国は家庭で水や食料、電池、簡易トイレ、トイレットペーパーなどの備蓄を「1週間分程度」確保することが望ましいとしています。

 

非常食だけでなく、普段から食べている食料品も利用できる

1週間分の食料備蓄というと、山のように積まれた乾パンやアルファ米を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかしこれらの特別な非常食でなくても、普段から台所にある常温保存可能な食料品も、非常食として十分利用が可能です。


たとえば主食なら、お米やレトルトごはん、乾麺やカップ麺、真空パックのもち、シリアルなどをかき集めると、すでに1週間分くらいは買い置きのある家庭も多いのではないでしょうか。

肉・魚・豆などの缶詰やレトルトカレー、玉ねぎ、じゃがいもなどの根菜類、乾物、インスタントのみそ汁などはおかずになりますし、野菜ジュースや果汁のジュース、ピクルスの瓶詰などは不足しがちなビタミン類の補給にも。せんべいやチョコレートなど、日持ちするお菓子も大いに役立ちます。

 

多めに買い置き、食べたら補充の「ローリングストック法」で

このような普段から利用している食料品を少し多めに買い置きしておくと、非常食としても役立てることができます。その際大切なのは、食べたら買い足すことをくり返し、常に一定量を備えておくこと。この方法を「ローリングストック法」といい、現在備蓄法として推奨されています。


乾パンなど3年、5年と長期保存が可能ですぐに食べられるものも一定量は必要ですが、こうしたものばかり大量に買って特別な場所に保存しておくと、「気がついたら賞味期限が切れていた」ことにもなりがち。

「ローリングストック法」なら、自然に新しいものが補充でき、非常時でも普段なじんだ味の食事をとることができるので安心感にもつながります。

 

カセットボンベは15〜20本、水は1人分21リットルの備蓄を

そして、電気、ガス、水道のライフラインが使えない非常時、食品の調理にはカセットコンロが必需品。カセットボンベも15〜20本の備蓄がすすめられます。

最後に最も大切な水ですが、飲料水は1人当たり1日1リットル必要とされ、調理に使う水を含めると3リットルあれば安心といわれています。ただし、湯せんに使う水や、米、野菜、食器などを洗う水は別に必要です。

口に入る水だけで1週間分1人21リットル、大人4人で84リットル必要になります。これも賞味期限内に使って補充するようにしましょう。


防災週間を機に、ご家庭の備蓄品の見直しをしてみましょう。