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大流行中のインフルエンザ。特に子どもでは解熱剤や異常行動に注意

大流行中のインフルエンザ。特に子どもでは解熱剤や異常行動に注意

年末年始の受診者数は約58万6,000人、全都道府県で注意報レベル超え

インフルエンザが、大流行の兆しをみせています。厚生労働省の今年(2019年)1月11日の発表によると、昨年12月31日から今年1月6日までに全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者数は約58万6,000人と、前週の集計値よりも約14万人増加。今シーズンの累積推計受診者数は、約165万人となりました。都道府県別にみると、特に多いのが岐阜県、愛知県、北海道、高知県で、いずれも警報レベルを超えていますが、全都道府県でも注意報レベルを超えており、全国的に注意が必要です。

この1週間の患者数を年齢別にみると、成人では20~40代が多く、20代が約9万6,000人、30代が約8万人、40代が約8万3,000人となっています。また未成年者では、9歳以下の子どもに多く、約10万7,000人となっており、学級閉鎖も相次いでいます。子どもが発症して家庭内で家族に感染するケースも多いため、インフルエンザの予防法を今一度、確認しておきましょう。

インフルエンザ脳症などの予防のため、子どもに安易に解熱鎮痛薬を使わない

なお、子どものインフルエンザに関しては、大人以上に注意が必要な点があります。まず、高熱があるからといって、むやみに市販や大人用の解熱鎮痛薬を使用しないよう気をつけましょう。

解熱鎮痛薬のうち、サリチル酸系薬剤のアスピリン(商品名バファリンなど)は、インフルエンザなどで発熱している15歳以下の子どもが服用すると、急性脳症などを招くライ症候群を引き起こす可能性があるといわれています。また、ジクロフェナクナトリウム(商品名ボルタレンなど)やメフェナム酸(商品名ポンタールなど)といった非ステロイド性消炎鎮痛薬も、インフルエンザ脳症の悪化を招く危険性が指摘されています。インフルエンザのときに使用が勧められるのは、アセトアミノフェン(商品名カロナール、アンヒバなど)なので、子どもに処方された解熱鎮痛薬を適切に使用することが大切です。

*市販薬の「小児用バファリン」の成分はアセトアミノフェンですが、必ず使用上の注意をよく読み、受診を前提としてやむを得ない場合のみなどに使用しましょう。なお、小児用であっても3歳未満は服用できません。

子どものインフルエンザでは、異常行動にも注意が必要

また、インフルエンザでは、特に小・中学生男子に異常行動(急に走り出す、徘徊する、窓を開けてベランダに出ようとするなど)が出やすいことがわかっています。

昨年8月から、10代の患者へのオセルタミビルリン酸塩(商品名タミフルなど)の使用禁止が解除されましたが、これらの抗インフルエンザ薬の使用の有無や種類によらず、異常行動が報告されています。

子どものインフルエンザ療養中には、厚生労働省が注意喚起している下記の点に注意するようにしましょう。 。

【子どもがインフルエンザにかかったときの異常行動への注意】

  • 小児や未成年者がインフルエンザにかかったら、抗インフルエンザウイルス薬の使用の有無にかかわらず、少なくとも治療開始から2日間は1人にしない
  • 高層階の場合:玄関ドアやすべての窓を確実に施錠し、子どもはベランダに面していない部屋で寝かせる(窓に格子がある部屋があればそこで寝かせる)
  • 一戸建ての場合:上記に加え、できるだけ1階で寝かせる