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行楽の秋、アウトドアはマダニ対策を万全に

行楽の秋、アウトドアはマダニ対策を万全に

マダニによる感染症で命にかかわることも

厳しかった暑さが少しずつ落ち着き、キャンプやハイキングなどを計画している方もいることでしょう。アウトドアで気をつけたいのが、マダニ対策です。マダニの活動が盛んになる春から秋にかけては、マダニにかまれる危険性が高まり、かんだマダニが病原体をもっていると、次のような病気を発症する可能性があるのです。

●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
2011年に中国で報告された新しい病気で、日本では2013年にSFTSの患者が初めて確認されて以降、毎年60~90人前後の患者が報告されています。発熱や消化器症状(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)などが見られ、重症化すると死に至る危険があります。

●日本紅斑熱
高熱が出るほか、マダニにかまれた部分が赤く腫れ、中心がかさぶたになり、それが全身に広がります。

●ライム病
マダニにかまれた部分を中心に赤い斑点ができ、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などを伴うことがあります。症状が進行すると、皮膚症状や神経症状などさまざまな症状が現れます。

野外では肌の露出を少なく

マダニによる感染症を防ぐためには、野山や草むらなどマダニがいそうなところでは、肌の露出を少なくすることが大切です。長袖・長ズボン、靴下、帽子、手袋を着用し、タオルを巻くなどして首すじも守りましょう。サンダルは避けて足を完全に覆う靴を履き、シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下の中に入れます。
マダニを目で見て確認しやすいように、衣類は明るい色のものがよいでしょう。

また、「ディート」「イカリジン」という成分を含む虫よけ剤には、マダニを防ぐ一定の効果があるとされます。ただし、マダニが付着するのを完全に防ぐわけではないので、過信せず、補助的に使用するようにしてください。

マダニにかまれたら、無理に引き抜かず医療機関へ

マダニにかまれても気づかないことが多いので、屋外活動後は入浴して、マダニにかまれていないか全身をよく観察しましょう。

マダニは一度かみつくと、皮膚にしっかりと口器を突き刺して、長ければ10日間以上も血を吸います。無理やり引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚に残って化膿することも。吸血中のマダニに気づいたら自分で取ろうとせず、すぐに医療機関を受診するようにしてください。

マダニにかまれた後、数週間は体調の変化に注意しましょう。発熱や倦怠感、関節痛といったかぜのような症状が見られたら、医療機関を受診し、マダニにかまれたことを医師に伝えてください。