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「毎日+1皿の野菜」「減塩1日-2g」「毎日牛乳」で健康寿命の延伸を

「毎日+1皿の野菜」「減塩1日-2g」「毎日牛乳」で健康寿命の延伸を

9月は健康増進普及月間。運動・食事・禁煙で生活習慣改善を

厚生労働省では、毎年9月1日から同月30日までを「健康増進普及月間」とし、国民の健康増進のための啓発普及活動を全国的に行っています。

今年(2019年)の統一標語は「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ」。糖尿病やがん、心臓病、脳卒中などの生活習慣病の予防には、運動習慣の定着や食生活の改善、禁煙といった健康的な生活習慣の確立が必要不可欠です。厚生労働省では、それらの重要性についての国民一人ひとりの理解を深めたうえで、実践を促進することとしています。

健康増進普及月間の期間中、講演会や運動イベント、健康相談・食生活相談などの催しを行う自治体も多いため、厚生労働省の特設サイトを参考に、参加してみるとよいでしょう。

食生活改善のポイントは「毎日+1皿の野菜」「減塩1日-2g」「毎日牛乳」

また、厚生労働省では同時期に、健康増進普及月間と連携した「食生活改善普及運動」も実施しています。これは、「食事をおいしく、バランスよく」を基本テーマとしたもので、今年は特に以下を目標としています。

1.毎日プラス1皿の野菜

「健康日本21(第二次)」において、1日の野菜摂取量の目標量は350gとされています。しかし、現代日本人の食生活では、約「野菜1皿分」が不足しています。毎日、1皿分の野菜を追加するイメージで、野菜摂取量を増やしましょう。

2.おいしく減塩1日マイナス2g

「日本人の食事摂取基準2015年度版」では、成人の食塩摂取量の目標量は8.0g未満、女性7.0g未満とされています。「平成29年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、実際の成人の食塩摂取量の平均値は 9.9 g (男性 10.8 g、女性 9.1 g)と、約2gずつ多くなっているため、1日にマイナス2gずつを心がけましょう。

なお、来年度(2020年度)改訂の食事摂取基準ではさらに引き下げられることが予定されており、また、WHO(世界保健機関)では5.0g未満を目標量としています。

3.毎日のくらしにwithミルク

「食事バランスガイド」において、1日に牛乳ビン1本程度の牛乳や乳製品をとることが推奨されていますが、わが国では20~30歳代の3人に1人が牛乳や乳製品をとっていないことがわかっています。牛乳・乳製品には、カルシウムやたんぱく質がバランスよく含まれるため、成長期の子どもから高齢者まで、老若男女問わず牛乳や乳製品を積極的にとることがすすめられます。

なお、これまでの「国民健康・栄養調査」では、65歳以上の2割が低栄養傾向にあることや、若い女性に「やせ」が多く、40~50歳代にも一定数いることがわかっています。上記のポイントのみならず、主食・主菜・副菜を上手に組み合わせ、さまざまな商品を摂取して栄養バランスを改善することも大切です。