文字サイズ

東京港でヒアリの巣と大量の個体発見! 見つけたら触らず、自治体等へ連絡を

東京港でヒアリの巣と大量の個体発見! 見つけたら触らず、自治体等へ連絡を

発見箇所のヒアリは駆除したが、他の場所に広がった可能性が高いため要注意

東京港青海ふ頭に「ヒアリ」の巣ができており、働きアリ約750個体、女王アリ50個体以上を発見――。先月(2019年10月)21日、環境省と東京都港湾局により、そのように発表されました。

「ヒアリ」は強い毒を持ち、刺されると熱感を伴う激しい痛みを生じるアリで、2017年に国内で初確認されて以来、45事例目の確認となります。

都では、確認地点の徹底調査と確実な防除を実施し、周辺地域への拡散と定着防止に努めるとともに、品川・大井・中央防波堤の各ふ頭でも調査を実施しています。しかし、今回多量の個体が発見されたことを受け、専門家が「繁殖可能な女王アリが飛び立ち、他の場所に広がった可能性が高い」と指摘しているとのこと。

10月29日現在、都内の住宅地等では見つかっていませんが、東京港内の施設利用者や地元住民、発見場所から半径2km圏内の学校、公園、民間施設等の関係者は特に注意が必要です。

ヒアリに刺されると焼けるような痛みだけでなく、ショック症状が起こる人も

ヒアリは中南米に生息し、日本では生態系や人の生命等に影響を及ぼす恐れがあることから「特定外来生物」に指定されています。飼育や輸入等が規制されていますが、海外からの貨物やコンテナに入り込んで日本にやってきているようです。

体長は2.5~6mmと小柄で、全体が赤茶色、腹部がやや暗めの色をしています。尻に毒針を持ち、攻撃性があるため人や動物を刺します。刺されると、焼けるような痛みが起こって赤みが出ます。そして翌日には、その赤みが膿(うみ)のたまった水疱(すいほう)のようになります。

さらに、過去にヒアリやハチに刺されたことのある人などは、じんましんやショック症状(アナフィラキシーショック)などのアレルギー反応を引き起こすことがあります。ショック症状が起こると命にかかわる場合があるため、大変危険です。

ヒアリが疑われるアリを見つけたら、触らずに自治体や環境省へ

ヒアリは、公園や芝生、水辺、畑地などの日当たりのよい開放的な場所を好んで巣を作ることがわかっています。ドーム状の大きなアリ塚を作ることが知られていますが、目立つようになるまでには2~3年かかり、初期には他のアリの巣との区別がしにくいということです。

万が一、ヒアリと思われるアリを発見したら、捕まえたり触ったりせず、自治体や下記問い合わせ先に連絡しましょう。ヒアリかどうか疑わしい場合や、健康被害について相談したい場合は、専用の「ヒアリ相談ダイヤル」や、自動会話プログラムによる「相談チャットボット」が利用できます。

●環境省 ヒアリに関する問い合わせ先一覧
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html

●環境省「ヒアリ相談ダイヤル」
0570-046-110(IP電話からは06-7634-7300)
午前9時~午後5時(土日祝含む。12/29~1/3は除く)

●「ヒアリ相談チャットボット」
(自動会話プログラムによる情報提供・相談受付。スマートフォン対応)
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html