文字サイズ

余暇や社会活動継続中の中高年は心の状態が安定――中高年者縦断調査

余暇や社会活動継続中の中高年は心の状態が安定――中高年者縦断調査

13年間の健康状態「ずっとよい」男女は、運動や栄養バランス、歯みがきなど重視

わが国の63~72歳の男女で、50歳代当時からの13年間の健康状態が「ずっとよい」と思っているのは、男女ともに4割以上――。これは、厚生労働省が先日公表した「第14回中高年者縦断調査」(中高年者の生活に関する継続調査)の結果によるものです。

また、上記のように答えた人に「(13年間)継続して健康維持のために心がけていること」を尋ねたところ、男女ともに15%前後が「適度な運動をする」ことと答えており、女性では約20%の人が「バランスを考え多様な食品をとる」こと、同約17%の人が「食後の歯みがきをする」ことと答えていました。

余暇や社会参加活動を続けている人は、続けていない人よりも心の状態が安定

この調査は、2005年10月末に50~59歳だった全国の男女(第14回の調査対象は約2万2千人)に対して、毎年1回、健康や就業、社会活動の状況などを調査しているものです。

前述のような設問のほかに、同調査では、「趣味・教養」「スポーツ・健康」または「地域行事」といった余暇・社会参加活動の状況についても確認しています。それによると、それらを13年前から続けている人は、「趣味・教養」で約22%、「スポーツ・健康」で約16%、「地域行事」で約7%となっていました。

また、それらの状況の変化別に調査時前後1カ月間の心の状態をみたところ、13年前から継続して活動している人は、1カ月間に「神経過敏に感じた」「絶望的だと感じた」「そわそわ、落ち着かなく感じた」「気分が沈み込んで、何が起こっても気が晴れない用に感じた」「何をするにも骨折りだと感じた」「自分は価値のない人間だと感じた」ことが「まったくない」と答えている割合が高く(約54~83%)なっていることがわかりました。

一方、13年間ずっとそれらの活動をしていない人では、1カ月間に上記のような心の状態になったことが「まったくない」人は約45~74%となっていました。

健康づくりのための環境整備は進みつつある。積極的に参加しよう

国が進める「健康日本21(第二次)」では、国民、特に高齢者の健康維持のための指標のなかに「高齢者の社会参加の促進」「健康づくりを目的とした活動に主体的に関わっている国民の割合の増加」を掲げています。2018年の中間評価ではどちらも数値が改善していなかったものの、「健康づくりに関する活動に取り組み、自発的に情報発信を行う企業登録数の増加」や「健康づくりに関して身近で専門的な支援・相談が受けられる民間団体の活動拠点数の増加」、「住民が運動しやすいまちづくり・環境整備に取り組む自治体数の増加」といった指標は改善傾向にあることがわかっています。

働きざかりのうちから、職場や健康保険組合、各自治体などが実施するイベント、地域行事や自治会の活動等に積極的に参加するとよいでしょう。また、特に女性の更年期前後や男性の退職前後は、環境が大きく変化し、心の問題を抱える人が少なくありません。体を動かす余暇活動や、継続して取り組める趣味等をもっておくとよいでしょう。