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4月から、大病院受診時の定額負担が拡大。まずはかかりつけ医へ受診を

4月から、大病院受診時の定額負担が拡大。まずはかかりつけ医へ受診を

2020年度は、2年に1度の診療報酬改定の年

私たちが医療サービスを受ける際の公定価格である「診療報酬」は、原則として2年に1度改定されており、今年度(2020年度)はその改定の年にあたります。今回は、医療の技術料にあたる診療報酬本体については0.55%引き上げられ、そのうち0.08%は救急病院の働き方改革に充当されます。一方、薬価等は1.01%引き下げられました。

改定の基本方針としては、社会保障制度の安定性・持続可能性を確保し、どこにいても適切な医療を安心して受けられる社会を実現していくことなどをめざしています。そのためには、私たち一人ひとりが健康維持増進に努めるとともに、適正な受診やジェネリック医薬品の積極利用など、医療費の節減につながる行動をとることが大切であり、それらを後押しするような改定も盛り込まれています。

かかりつけの医療機関や薬局を受診すれば、医療費の節減と適切な治療に結びつく

例えば、軽度の体調不良などで医療機関へかかるときは、大病院ではなく、「かかりつけ医」と決めている身近な診療所などへ受診することが勧められます。入院機能や高度な医療技術等を持つ大病院に、紹介状なしに初診でかかると、初診料のほかに5,000円以上(全額自己負担)の定額負担がかかります。今回の診療報酬改定では、対象となる地域医療支援病院のベッド数が「400床」から「200床以上」に拡大され、より多くの病院で定額負担が課せられることになりました。

かかりつけ医ならば、大病院よりも比較的待ち時間が少なく、また過去の病歴や体質などに基づいた判断を行ってくれるなど、さまざまなメリットが期待できます。

また、処方せんを持って薬局へ行く際にも、毎回同じ薬局を使うようにしましょう。同じ薬局であれば、重複投与やのみ合わせの問題がないかどうかを確認する際に、これまでの服薬歴やアレルギーなどの情報も踏まえて判断してくれます。

今回の診療報酬改定では、同じ薬局に再来局したときに「薬剤服用歴管理指導料」が安くなる期間が「6カ月」から「3カ月」に短縮され、複数の医療機関の処方せんをまとめて提出すると、「調剤基本料」が安くなるなどの改定も行われました。

この機会に、信頼できて通いやすい診療所・薬局を決めるとよいでしょう。東京都内であれば、東京都福祉保健局の「東京都医療機関・薬局案内サービス」を利用すると、さまざまな条件を指定して医療機関や薬局を検索することができます。