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男女ともに「高血圧症」での通院が最多――「2019年国民生活基礎調査の概況」

男女ともに「高血圧症」での通院が最多――「2019年国民生活基礎調査の概況」

3年ごとの大規模調査の12回目を実施

厚生労働省は7月17日に、「2019年国民生活基礎調査の概況」を発表しました。本調査は国勢調査などと同様に、わが国の重要な調査の一つで毎年実施されています。1986年を初年として3年ごとに大規模な調査を実施し、中間の各年は簡易な調査を実施することにしています。2019年調査は、全国で無作為に抽出された約28万世帯に住むすべての世帯員約69万人を対象に、12回目の大規模調査が行われました。

今回の調査によると、傷病で通院している人は人口千人当たり404.0(この割合を「通院者率」という)となっています。性別では、男性388.1、女性418.8で女性が高くなっており、年齢階級別では、「10~19歳」の140.1が最も低く、年齢階級が高くなるにしたがって上昇し、「80歳以上」で730.3となっています。傷病別にみると、男性では「高血圧症」での通院者率が最も高く、次いで「糖尿病」、「歯の病気」、女性では「高血圧症」が最も高く、次いで「脂質異常症」、「眼の病気」となっています。

男性の喫煙率30%を切る。20代男女の減少幅が最大に

喫煙率については男性では28.8%となり、3年前の前回調査から2.3ポイント減少し、初めて30%を切りました。2001年の調査と比較すると、「喫煙している」(「毎日吸っている」と「時々吸う日がある」を合わせたもの)はほとんどの年代で低下しており、男女とも20代の減少幅が最も大きくなっています。男性の喫煙率は2001年に48.4%に上っていましたが、その後減少傾向が続いています。

今年4月には受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が全面的に施行され、飲食店や職場、ホテルのロビーなど、不特定多数の人が利用する施設が原則禁煙となりました。今後、喫煙率はますます減っていくことが予想されます。

健診(人間ドック・がん検診)受診状況は、年々上昇傾向に

過去1年間の健診や人間ドックの受診状況を性別にみると、男性74.0%、女性65.6%で男性の受診率が高くなっています。年代別では、男女ともに「50~59歳」が最も高く、男性で81.8%、女性で73.2%となっています。

40歳から69歳の人の過去1年間のがん検診の受診状況をみると、男女ともに「肺がん検診」の受診率が最も高く、男性で53.4%、女性で45.6%となりました。2016年の前回調査では男性51.0%、女性41.7%でした。

また、過去2年間の子宮頸がん、乳がん検診の受診率をみると、「子宮頸がん検診」は43.7%、「乳がん検診」は47.4%となっています。いずれの検診においても受診率は上昇傾向にありますが、まだ半数以上の人が受診していません。該当年齢になったら定期的に受診し、がんの早期発見・早期治療につなげましょう。