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10月は乳がん月間。40歳を過ぎたら2年に1回、乳がん検診を

10月は乳がん月間。40歳を過ぎたら2年に1回、乳がん検診を

毎年9万人の女性がかかると推定される乳がん

日本では、乳がんにかかる女性が年々増えており、今では年間新たに約9万人の女性がかかると推定されています。

2018年には1万4,653人が乳がんで亡くなりました(国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」)。女性の全年齢層では大腸がんや肺がんで亡くなる人が多いのですが、40歳前後を境に、乳がんで亡くなる人が増え始め、30歳から69歳では、がんによる死亡原因の第1位が乳がんとなっています。

近年では50代後半から60代前半に乳がんを発症する人が増えてきています。また、若い年代の乳がんにかかる率も年々上昇してきているので、若いうちから関心を持つことが大切です。

乳がんになった血縁者がいる人、初潮が早く閉経が遅い人は要注意

乳がんにかかりやすい人としては、第一親等(自分の親または子)で乳がんになった血縁者がいる人があげられます。乳がんは血縁者全員に遺伝したり、必ず発症するわけではありませんが、生活習慣が同じだとかかりやすくなるといえます。飲酒、閉経後の肥満、運動不足といった生活習慣も乳がんを発生するリスクを高めると考えられています。

また、乳がんの発生には、女性ホルモンであるエストロゲンが関係しています。エストロゲンは月経の終わりごろから排卵前にかけて多く分泌され、エストロゲンにさらされる期間が長い人ほどかかりやすくなります。初潮年齢が早い人、閉経が遅い人、あるいは初産経験が遅い人、出産経験がない人は、エストロゲンにさらされる期間が長くなるので、それだけ乳がんにかかりやすいといえます。エストロゲンを含む経口避妊薬の使用、閉経後の長期のホルモン補充療法は、乳がんを発生するリスクを高めることがわかっています。

乳がんの早期発見のために、セルフチェックと定期的な検診を

乳がんは自分で発見できる数少ないがんです。早期発見のため、月1回のセルフチェックを習慣づけましょう。鏡の前で、腕をおろした状態で、乳房のへこみやひきつれ、乳首のへこみやただれ、乳首からの分泌物がないかを確認します。さらに、指の腹で乳房をまんべんなく触れてみて、しこりや硬い部分がないかをチェックします。

月経終了後4~5日後くらいに、閉経後の人は毎月、日にちを決めて行いましょう。少しでも異常があったら、ためらわずに専門医の診察を受けましょう。

また、早期発見のために、市区町村や健保組合などで実施している乳がん検診を受けましょう。特に乳がんにかかる人が増える40歳以上の人に対し、国は2年に1回のマンモグラフィ検査と問診による乳がん検診を受けることを推奨しています。

マンモグラフィは、乳房を透明な板で挟んでX線撮影する画像検査で、がん(しこり)や石灰化部分が白く映り、触診では見つけられないような小さな異常を見つけることできます。乳房が圧迫されるため痛みを感じることもありますが、圧迫時間は数十秒ほどです。また、放射線被ばくによる健康被害はほとんどありません。

40歳以上の女性は、2年に1回の定期的な検診受診とセルフチェックで乳がんの早期発見に努めましょう。