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今こそ見直したい!新型コロナウイルス流行下の自然災害への備え

今こそ見直したい!新型コロナウイルス流行下の自然災害への備え

新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた「新しい避難様式」が求められる

今年(2021年)は東日本大震災から10年の節目の年です。新型コロナウイルス感染症が世界的に流行して、1年が経とうとしていますが、残念ながらいまだ収束の出口は見えません。このような状況下においても、地震や台風などの自然災害はいつ起こるかわかりません。感染症に自然災害が重なる「複合災害」にも注意しなければなりません。特に危惧されるのが、人の密集する避難場所でのクラスターと呼ばれる集団感染です。過去には、避難所となった体育館でインフルエンザやノロウイルスなどの感染が広まったこともあります。今、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた「新しい避難様式」が求められています。

在宅避難や分散避難を検討し、避難先を家族で確認し合おう

人が集まる避難所での感染リスクを減らすためには、避難先を分散させて密となる環境を作らないことが大切です。自宅が安全であれば在宅避難、安全な場所に住んでいる親戚や知人宅への避難、危険な場所でなければ車中泊など、さまざまな避難方法を考えましょう。今まで家族で決めていた避難所とは異なる避難先へ避難することが考えられるので、いつ、どこへ、どのように避難するかを、家族で改めて確認しておきましょう。

①避難の基本は在宅避難
自宅での居住の継続ができる状況であれば、在宅避難をしましょう。事前に住宅の耐震化を行い、食料や水など必要なものを日ごろから備え、可能な限り在宅避難できる準備を整えておくことが大切です。

②親戚、知人宅への避難
親戚や知人宅など、頼れる人が安全な所に住んでいたら、いざというときに避難させてもらえるよう、あらかじめ相談してみましょう。

③避難所への避難
在宅避難が困難で、安全な場所に住む親戚や知人宅が避難先として確保できない場合は、自治体が開設する避難所へ避難します。避難の際は感染症対策を徹底し、避難所のルールを守りながら生活しましょう。

④その他、車中泊など
その他の分散避難の方法として、テント泊や車中泊も感染症対策として有効です。ただし、周囲の状況を確認し、火災や土砂災害、浸水などの恐れがない場所で避難しましょう。また、狭い場所で長時間体勢を変えないことによる深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)や熱中症にも注意しましょう。

命を守る行動と、日ごろの防災への備えが命運を分ける

自然災害はいつ発生するかわかりません。日ごろからの備えが、いざというときに行動指針となり、備蓄品が自分や家族の命を救うことになります。政府は災害時に備えて、食料・飲料・生活必需品を普段から備蓄しておくように推奨しています。なかでも、生き延びるための備蓄として重要なのは、3日分の飲料・非常食などです。大規模災害を考えると、これらの備蓄が1週間分あるのが望ましいとされています。

非常持ち出し袋に用意しておきたい持ち物リストの一例

  • 食料、飲料水(1日1人3L×家族分×3日分以上)
  • 軍手、手袋
  • 衣類
  • 保険証、通帳、身分証
  • マッチ、ライター
  • 乾電池
  • 懐中電灯
  • 携帯ラジオ
  • 携帯電話の充電器
  • 体温計
  • マスク
  • アルコール消毒液
  • せっけん
  • ごみ袋 など
 

この機会に、居住地域のハザードマップ、地元自治体の防災計画を確認するとともに、複合災害にも備えた非常食や備蓄品の用意をして、「新しい非難様式」への準備をしておきましょう。