文字サイズ

旬野菜「菜の花」を食べて、一足早く春を感じよう

旬野菜「菜の花」を食べて、一足早く春を感じよう

生命力あふれる、春の訪れを告げる菜の花

寒さが一番厳しい2月ですが、立春を過ぎ、日差しに温かさを感じる日も増えてきました。この時期、スーパーや八百屋に並ぶ菜の花は、旬を感じさせてくれる数少ない野菜の一つ。柔らかな黄緑色の葉と、つぼみからうっすらと見える黄色は、春の訪れを感じさせてくれます。

菜の花は「菜花(ナバナ)」や「花菜(ハナナ)」とも呼ばれるアブラナ科の緑黄色野菜で、βカロテンの含有量が多く、骨の健康維持に欠かせないカルシウムやビタミンKも豊富に含んでいます。βカロテンは体内で必要な量だけビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を保護したり、活性酸素を除去するなどの働きがあり、免疫力を高めたり、かぜやがん予防などに効果があるといわれています。そのほか、造血作用のある葉酸や、整腸作用のある食物繊維も多く含んでいます。

選ぶ際は、つぼみが固く、葉が色鮮やかで柔らかく、切り口がみずみずしいものを選びましょう。

菜の花、菜花(ナバナ)、花菜(ハナナ)、それぞれの違いは?

本来、菜の花(ナノハナ)という特定の植物はなく、一般的には、アブラナ科アブラナ属すべての花のことをいいます。菜の花は、十字形に黄色い4枚の花びらを咲かせることから、十字花植物とも呼ばれています。一方、菜花(ナバナ)とは、アブラナ科アブラナ属の食用の品種としては、ナタネ、カブ、白菜、キャベツ、ブロッコリー、小松菜、ザーサイなど多くのものがあり、この他に観賞用や菜種油用があります。昔は種を絞ってとる菜種油用が主流で、菜種油は灯油に使うなど、生活に欠かせないものでした。しかし、近年は野菜として食べられるほうが多くなっています。もう一つの花菜(ハナナ)は「食べられる花」であるエディブルフラワーのことですが、観賞用のアブラナの花という意味もあります。

栄養満点、春に食べたい菜の花レシピ

菜の花は、特有のほろ苦さがありますが、茹でると甘みが出るので、おひたしや和え物などに最適です。そのほか、炒め物、揚げ物、漬け物、お吸い物、パスタなどもおすすめです。時間が経つと、花が開いてきて栄養価も下がるので、買ったら早めに調理しましょう。1~2日の保存であれば、ビニール袋に入れるか新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に入れます。長期保存したい場合は、茹でたものを塩漬けにすると長く楽しめます。

菜の花に豊富なβカロテンは、油で炒めると脂溶性ビタミンであるビタミンAを効率よく摂取できます。あくが気になる場合は、さっと下茹でしてから炒めましょう。ビタミンCも豊富ですが、水に溶けるため、茹で過ぎたり水にさらし過ぎないように注意しましょう。

来月に控えるひな祭りには、菜の花とハマグリのお吸い物にしたり、蒸した菜の花をちらし寿司に加えて彩りを楽しむのもよいですね。今だけの春の息吹きを、食卓で存分に感じてみましょう。