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春はもうすぐそこ。春分の日をぼた餅でもっと堪能

春はもうすぐそこ。春分の日をぼた餅でもっと堪能

3月20日は春分の日。冬から春へと移り行く時季

今年(2021年)は3月20日が春分の日。祝日法により、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日と定められています。国民の祝日のうち、春分の日と秋分の日の両日は、地球と太陽の動きを国立天文台が観測・算出し、昼と夜の長さが大体同じになる日としています。地球の公転周期は厳密には365日ではないために、例年若干変動することがあります。

春分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間を「春の彼岸」といいます。三寒四温といわれるこの時季ですが、「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句があるように、春分の日を境に冬の寒さはやわらぎ、次第に穏やかで過ごしやすい季節になってくるとされています。地域によっては桜の開花情報が聞かれるのもこのころです。

お彼岸のお供え物は「ぼた餅」と「おはぎ」

仏教の考えでは、お彼岸は故人への思いが通じやすいとされ、墓参りに行ったり、供え物をしたりという習慣が定着しています。

春の彼岸の供え物といえば「ぼた餅」。漢字で「牡丹餅」と書くように、春に咲く牡丹の花にちなんでこう呼ばれ、秋の彼岸に供える「おはぎ」とは呼び分けられています。形状も花に見立て、ぼた餅は牡丹の花のような丸い形、おはぎは萩の花のように小ぶりで楕円(だえん)のような形とされています。

また、表面のあんにも違いがあります。材料となる小豆は秋に収穫されるため、秋のおはぎには小豆を皮ごと用いた粒あんを、春のぼた餅には固くなった小豆の皮を取り除いたこしあんを用いたとされます。現在は、こうした区別はあまりみられなくなり、地域によってもさまざまですが、季節の風情を大切にする日本ならではの習わしです。

お彼岸にぼた餅やおはぎをお供えする由来は諸説ありますが、その一つに小豆の赤い色に魔よけの効果があると信じられており、邪気を払う食べ物としてご先祖に供えられてきました。昔から日本人は、お彼岸の時期に魔よけである小豆と、高級品であった砂糖を使用してぼた餅やおはぎを作り、ご先祖へお供えして、感謝の気持ちと祈りをささげていたのでしょう。

美容と健康に効果のある小豆。今年は手作りぼた餅に挑戦しては?

ぼた餅に使われている小豆には、良質なたんぱく質と、鉄分、亜鉛、カリウムなどのミネラルが含まれています。また、食物繊維も豊富で、腸内環境を整えて善玉菌の活動を活発にしてくれるので、便秘解消や美肌効果が期待できます。さらに抗酸化作用のあるポリフェノールも多く含まれているなど、美容と健康に良い成分がたっぷりです。

ぼた餅はお餅と違い、餅つきは不要です。もち米とうるち米を混ぜて炊き、めん棒などで半つぶしの状態にします。市販のゆで小豆を使用すると、簡単に作ることができます。ただし、加糖のものは糖質が多いので食べすぎには注意しましょう。

今年の春分の日のお彼岸には、手作りぼた餅を作ってみてはいかがでしょうか。