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職場でも、新型コロナ対策とともに熱中症予防対策の徹底を

職場でも、新型コロナ対策とともに熱中症予防対策の徹底を

職場での熱中症に注意。屋内での作業で熱中症になるケースも多発

厚生労働省はこのほど、2020年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」を公表しました。2020年の職場での熱中症による死傷者は959人(うち死亡者22人)で前年を上回りました。

業種別の死傷者数をみると、建設業215人(22%)、製造業199人(21%)、運送業137人(14%)の順に多くなっています。過去5年間の死傷者数をみても同様の順で、特に建設業は死亡災害の最多業種となっています。月別の死傷者数をみると7月および8月の発生が多く、全体の8割を占めており、前年に比べて8月の発生割合が高い傾向がみられました。また、死亡災害は5月から9月に発生しており、こちらも前年に比べて8月に多く発生しました。

時間帯別死傷者数は、15時台が最も多く、次いで14時台が多くなっていました。日中の作業終了後に帰宅してから体調が悪化して病院へ搬送されるケースも散見されており、帰宅後の体調変化への注意も非常に重要です。

また、2020年の熱中症による死傷災害の約20%は、明らかに屋内作業に従事していたと考えられ、熱中症は屋外作業でのみ発症しやすいわけではないことにも留意が必要です。

のどの渇きを感じなくても水分・塩分を摂取して、マスク熱中症を防ごう

ワクチン接種は順次進んでいるものの、新型コロナウイルス感染症の流行は依然収束しておらず、今年の夏も新型コロナ対策のためにマスクの着用が欠かせません。マスクを着用していると、マスクの内側に熱がこもりやすくなるほか、のどの渇きを感じにくくなるために、水分補給が不十分になるなど、マスクをしていないときに比べて熱中症を起こしやすくなります。

熱中症を防ぐためには、屋内で人と十分な距離を保てるときはマスクを外しましょう。人と近づくときにはすぐにマスクを着用できるように、常にマスクを携帯しておきましょう。また、マスクをしているときは激しい作業は避け、のどの渇きを感じていなくても、水分・塩分の摂取が必要です。気温や湿度の高い日は特に注意しましょう。

エアコンの温度調整や扇風機の利用など、室内の環境にも気をつけて

新型コロナ対策としては、十分な換気も大事ですが、換気によって室内の温度が上昇してしまうと、室内でも熱中症になる危険が高まります。エアコンの温度を調整したり、扇風機を利用するなどして、室内の環境にも気を配りましょう。厚生労働省の「職場における熱中症予防情報」サイトでは、熱中症の基礎知識や事例が掲載されているので、参考にするとよいでしょう。