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コロナ禍において、改めてフレイル対策に取り組もう

コロナ禍において、改めてフレイル対策に取り組もう

新型コロナウイルスによる外出自粛に伴い、フレイルになる人が急増

近年、ロコモティブシンドロームに続き、シニア世代の健康問題としてささやかれるようになったフレイル。フレイルとは、加齢に伴って心身が衰えている状態のことをいいます。加齢とともに筋力や活動量が徐々に低下し、介護が必要な状態となりますが、フレイルは要介護状態の前段階、つまり健康と病気の中間的段階です。一般的なフレイルの原因は、筋力の低下、認知機能の低下、気分の落ち込み、人との交流の減少などが相互に影響し合うことといわれています。

新型コロナウイルス感染症流行の長期化による外出自粛の影響で、今まで楽しんできた家族や知人との交流や趣味の活動などをあきらめ、自宅にこもるようになった高齢者も少なくありません。65歳以上の人の生活を、コロナ禍による外出自粛要請の前後で比較した報告*によると、外出頻度はコロナ前に比べて41%の人が減少し、筋肉量も多くの人が減少していることがわかりました。こういった自粛生活による悪影響により、フレイルの状態に進む人が急増しており、「コロナフレイル」と呼ばれています。

フレイル予防に役立つエクササイズを生活に取り入れよう

ウイルスを蔓延させないように自粛生活を送った結果、感染症は防げたがフレイルが進んでしまったというようなことにならないように、フレイル予防対策を生活に取り入れましょう。

フレイル予防に必要なのは、まずは自粛生活で不足する「運動」の機会を増やすことです。運動を選ぶ際のポイントは3つあります。

①太ももの筋肉を鍛える
加齢によって衰えやすいのが、太ももの内側と後ろ側の筋肉です。太ももの筋肉を維持すれば、寝たきりにならず、自分の脚で歩き続けられます。スクワット運動を取り入れてみましょう。

②脳も運動させよう
人と会う機会が減ると、脳の機能が衰えて認知症のリスクが高まります。脳トレや手先の細かい作業を行うことで、脳を活性化させましょう。

③リズム運動で心をリラックス
コロナ禍のストレスで気分が落ち込みがちになります。リズムに合わせて体を動かすリズム運動には、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を促して心をリラックスさせる効果があります。ラジオ体操もおすすめです。

ご当地ソングやキャラクターとともに体操する「ご当地体操」もおすすめ

普通の運動に飽きてしまった人におすすめなのが、厚生労働省の対コロナ用特設サイト「地域がいきいき集まろう!通いの場」の人気コーナー「ご当地体操マップ」です。ここで見られるのは日本全国の自治体が作った780本以上の体操動画です(2021年8月20日現在)。ご当地の歌や音頭に合わせて体を動かす体操や、ご当地キャラクターが登場する体操など、さまざまなものを見ることができます。皆さんもお気に入りの体操を見つけて、ご家族と一緒に上手にフレイル対策に取り入れてみましょう。

参考文献