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55歳以降は要注意! 女性は早めに骨粗しょう症対策を

55歳以降は要注意! 女性は早めに骨粗しょう症対策を

「異常なし」の人が55歳以降から急激に減少

厚生労働省では、全国の市区町村の健診・検診、保健事業の実施状況について毎年調査・集計を行っており、先ごろ2020年度のデータを公表しました

そのなかで着目したいのが、女性を対象に実施されている「骨粗しょう症検診」です。2020年度は約6割(59.5%)の市区町村で実施され、約26万人が受診しました。5年おきの節目検診として実施しているところが多いようです。

その結果を見てみると、40歳、45歳、50歳では「異常なし」の人が80%を超えていますが、その後は急激に減少し、55歳では65.4%、60歳では50%以下となり、70歳では約30%と、骨の健康をキープできている女性は年齢とともに減少しています。

骨を強くする食事と運動を、若いうちからさっそく始めよう

骨粗しょう症は、骨の量と質が低下し、骨折しやすくなる病気です。背骨の圧迫骨折(背骨がつぶれる)や、転倒による大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)付け根の骨折を招き、要介護状態や寝たきりの原因になります。

骨粗しょう症は女性に多く、閉経を迎えて骨を守る女性ホルモンの分泌が減少すると、患者が急増することが知られていますが、高齢になって急になるものではなく、若いころからの生活習慣の積み重ねが影響します。女性ホルモンが分泌されている若いうちから、骨に必要な栄養素をしっかりとるとともに、骨の強化に役立つ生活習慣を実践し、できるだけ骨量や骨密度を高めておくことが大切です。

骨の材料となるカルシウムを積極的にとるなど、まず食生活を見直しましょう。また、カルシウムを骨に沈着させるには骨に刺激を与えることが必要なので、運動も習慣づけましょう。過度な飲酒、喫煙はカルシウムの吸収を阻害する因子と考えられるため控えましょう。

《食事》

●カルシウムを積極的にとる。乳製品や小魚のほか、大豆製品、野菜(チンゲン菜、小松菜、切り干し大根など)、海藻類にも含まれるので、いろいろな食品からとる

●カルシウムの吸収を助けるビタミンDをとる。魚やきのこ類に含まれるほか、紫外線に当たると皮膚で合成されるので、1日15分程度、手足の日光浴を

●カルシウムの骨への沈着を助けるビタミンKをとる。ホウレンソウやモロヘイヤ、ブロッコリーなどの緑の野菜類、納豆、わかめ、卵など、いろいろな食品に含まれる

《運動》

●1日30分くらいのウオーキングを

●脚の筋肉を鍛えるスクワットや、バランス力を向上させる片脚立ちなども行う。転倒防止の効果も期待できる

参考文献