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東京都が「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」を発表

東京都が「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」を発表

ライフ・ワーク・バランスの優れた取り組みをしている13社が認定

東京都は2月7日、誰もがいきいきと働ける職場環境の実現をめざして「ライフ・ワーク・バランス」について考えるイベント「ライフ・ワーク・バランスEXPO東京2023」を開催しました。「働きやすさのその先へ~『生き方』と『働き方』が調和する未来~」をテーマに、有識者による講演やパネルディスカッションが行われたほか、働き方改革や家庭と仕事の両立支援等に関するツールやサービスなどの展示等が行われました。仕事と生活の調和を図る「ワーク・ライフ・バランス」の推進が重要視されていますが、東京都は「ワーク」と「ライフ」をあえて逆にしており、そこには人生や生活をもっと大切に考えるべきというメッセージが込められています。

また、東京都は、従業員が仕事と生活を両立しながら、いきいきと働き続けられる職場の実現に向け、優れた取り組みをしている中小企業等を「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」として認定しています。「ライフ・ワーク・バランスEXPO東京2023」では、2022年度の認定企業13社への認定状授与式が行われ、なかでも特に優れた取り組みを実施している企業として「大賞」「優秀賞」の表彰が小池百合子東京都知事より行われました。小池都知事は、「コロナ禍を経てさまざまな工夫を凝らし、素晴らしい成果を上げた13社の会社を今回認定しました。ほかの企業が、こんな働き方があったんだ、という気づきにつながってくれればと思っています。東京で働くすべての方々が『ライフ』を実感しながら仕事を進める、そのような東京都にしていきたいですね」と述べました。

ライフ・ワーク・バランスの取り組みは、組織・個人双方にとってプラスに

認定企業の審査は学識経験者および有識者で構成される「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業審査会」において行われました。認定状授与式では、審査員長を務めた早稲田大学商学学術員教授の小倉一哉氏が審査の講評を行いました。

「認定企業の取り組みは、生活と仕事の調和に対する意識の高い素晴らしい取り組みが多く、ほかの中小企業が働き方の見直しを進めるにあたりモデルとなる取り組みであるといえます。取り組みの推進にあたっては、男性の育児休業取得者の体験談を発信するなど、制度を整備するだけでなく、実際の運用面での工夫も伺えました。また、従業員の意見を積極的に反映している企業も多くみられました。ライフ・ワーク・バランスに取り組み、働き方の見直しを進めていくことは、従業員の充実感や成長を促すだけでなく、企業にとっても生産性の向上や人材確保、職場における女性の活躍といった経営課題の解決が進むなど、組織・個人の双方にとってよい効果をもたらすと考えられています。生活と仕事の調和に取り組む企業がますます増えていくことを期待します」と今後への期待を語りました。

東京ライフ・ワーク・バランス認定企業の取り組みの概要については、東京都のホームページ「TOKYOはたらくネット」に掲載されています。