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心身が疲れやすい春。生活習慣を改善して自律神経を整えて

心身が疲れやすい春。生活習慣を改善して自律神経を整えて

春はストレスを感じやすく、また初期のストレスは自覚しづらい

春は、異動や昇進などの働く環境の変化、子どもの進級・進学などプライベートの環境の変化も多い季節です。環境の変化はストレスの原因となります。このような場合、変化が起きる前から不安や緊張でストレスを感じていることが多いため、長期間ストレスにさらされている状態といえます。また、季節の変わり目であること、1日の寒暖差が大きいこともストレスになります。

心身は、緊張の時間とリラックスの時間のバランスがよいことで健康でいられます。ストレスが多いと緊張の時間が長くなり、このバランスが乱れてしまいます。

しかし、バランスの調整は自律神経が担っているため、乱れを自覚することが困難です。春はストレスを感じやすいことを踏まえたうえで、抱えているライフイベントを整理し、緊張の時間が長くなり過ぎないように気をつけましょう。

心身の疲れを感じたときの、生活習慣改善ポイント

疲れや緊張感が抜けなかったり、食欲がわかない、眠れないなどの自覚症状がある人は注意が必要です。日々の生活を振り返って、まずは生活習慣を整えるようにしましょう。

POINT① 生活リズムを整える
「起きる時間」「寝る時間」「朝昼夕の食事の時間」を、毎日なるべく同じ時間になるようにしましょう。ただし、自分にあった時間で、無理をしないことが大切です。

POINT② 栄養バランスのよい食事を
ビタミンやミネラルが豊富な野菜は疲労回復や緊張緩和に効果を発揮します。不足しないように、食材選びに気を配りましょう。また、食事を楽しむことも大切です。

POINT③ 休養が肝心
ときには、のんびりした時間も必要です。プライベートではあまり忙しくしないで、音楽を聴く、ゆっくりと湯船につかるなど、自分流のリラックス法で休日を過ごしましょう。

POINT④ 体温調節も大事なポイント
暑さ・寒さもストレスになります。気候が不安定な春は、暑さや寒さを感じたらすぐに脱ぎ着できるようなカーディガンやストールを用意するとよいでしょう。

自律神経のバランスを整えるには、ストレッチがおすすめ

自律神経は、交感神経と副交感神経から構成されています。交感神経が強く働くと気持ちは高揚し、副交感神経が強く働くとリラックスします。大事なのはこの2つのバランスで、交感神経が優位になるとイライラして免疫力が低下しやすいですが、逆に副交感神経が優位になると、注意力が散漫になりミスが増えやすくなります。

ストレス社会の現代は、交感神経が優位になっている人が多く、副交感神経の働きを促すように意識することが大切です。自律神経のバランスを整えたいときは、適度に体を動かしましょう。仕事の合間など、簡単にできるストレッチでもリラックスできます。