規則正しくバランスのとれた食事を心がけて、心身の健康を維持しよう
若い男性の4割、女性の2割が栄養バランスに配慮していない
「20~39歳の若い男性の4割、女性の2割は健全な食生活を心がけていない」――このような調査結果が農林水産省から報告されました。
この調査は、食育に対する国民の意識を把握し、今後の食育推進施策の参考にすることを目的に、日本全国の20歳以上の男女5,000人を対象に毎年行われているものです。
「日ごろから健全な食生活を実践することを心がけていますか」という設問では、全世代では75.9%が「心がけている」、23.8%が「心がけていない」と答えていました。世代別では20~39歳の若い世代の男性40.2%、女性26.1%は「心がけていない」と回答しています。
「主食(ごはん、パン、麺など)・主菜(肉・魚・卵・大豆製品などを使ったメインの料理)・副菜(野菜・きのこ・いも・海藻などを使った小鉢・小皿の料理)を3つそろえて、栄養バランスに配慮して食べていますか」という設問では、全世代では40.6%が「ほぼ毎日」と答えていますが、20~39歳の若い世代では、「ほぼ毎日」と答えた人は28.4%と低くなっており、「ほとんどない」と答えた若い世代も19.8%いました。また、栄養バランスに配慮した食事を増やすために必要なこと」を聞く設問では、「手間がかからないこと」を挙げた人の割合が62.8%と最も高く、次いで「時間があること」(52.3%)、「食費に余裕があること」(42.1%)となっていました。
朝食をしっかりとって、元気に1日のスタートを切ろう!
「普段朝食を食べますか」という設問では、全世代では79.0%が「ほとんど毎日食べる」と答えていますが、若い世代(20~39歳)では、59.3%と低くなっており、「ほとんど食べない」と答えた割合も20.0%と高くなっています。
「朝はギリギリまで寝ていたい」「ダイエット中だから朝食は食べない」など、さまざまな理由から朝ご飯を抜いているのでしょう。1日3食しっかりとって、かつ、それぞれが栄養バランスのよい食事というのが理想的。規則正しい食生活やバランスのとれたメニューは、生活習慣病予防の基本となります。
忙しい朝の時間は朝食を簡単に済ませることが多いかもしれませんが、朝食には、睡眠中に低下した体温を上昇させて、1日の始まりに脳や身体機能をウォーミングアップさせる効果があります。本やインターネットの情報なども活用して、栄養バランスのとれた、手軽に作れる料理のレパートリーを増やしておくのもおすすめです。
また、家族で会話しながら食事をすることは、心の健康維持にも重要です。出勤時間や登校時間の違いで家族全員が食卓につくのが難しいなら、休日だけでもよいので、朝食を家族で食卓を囲む機会にしてみてはいかがでしょうか。